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2008/04/23

青い森通過連絡&岩手県内最長最短O型きっぷツアーで使ったきっぷスキャン

2月21日から28日まで、いつもの鳴子温泉郷プチ湯治に加え、O型きっぷ3題に実乗してきましたが、毎度のことながら今更になりましてようやく、利用したきっぷの紹介をさせていただきます。m(__)m


東京駅で発券された、いわて沼宮内→いわて沼宮内という「青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道通過連絡O型きっぷ」です。

このきっぷ、当初予定では昨年11月のツアーで実乗予定だったのですが、直前に手配しようとしたところ地元錦糸町駅で発券拒否を食らい、そのときは不満ながらも断念していたものです。
そのときの拒否理由は、マルス司令から「いわて沼宮内で複乗になるから(購入希望が二戸→二戸だったため)」というまったく意味不明なものでした。ただ、この時点では私の知識も不足しており、いわゆる「8の字きっぷ問題」と同種の問題かと思い、その場でもめることなく断念をしたわけです。
そんなわけで今回にあたっては改めて理論武装をし、さらにアルコールまで入れてイキオイつけて東京駅地下1階みどりの窓口に向かったのですが、結果としては経路案内で簡単にあっけなく発券されました…

ということで改めて経路をご覧いただきたいのですが、「沼宮内・新幹線・八戸・目時・盛岡・新幹線・沼宮内」とかなり冗長で、7つ表示されているのに線名は「新幹線」しかないという代物です(笑)。これは、まず「新幹線を経路にする場合、乗換駅を特殊経由線として扱う」ということで「沼宮内」が発着駅に印字されてしまうこと、また唯一堂々と認められた「2社線通過連絡」であることからJRと青い森・青い森とIGR・IGRとJRの乗換駅がすべて印字され、青い森・IGRの線名は印字されない、ということによります。
で、経路的には、確かにいわて沼宮内・二戸の両駅を、JR東日本とIGRとそれぞれの駅で2度通過しています。いわばこれは「8の字きっぷ」ではなく「だんご3兄弟きっぷ」なのですが(これは鉄道路線上の経路としてのミテクレで、実際の路線は7か所で交差しており、3兄弟どころではありません。笑)、そもそもPASMO大回りで示されているとおり、複数社の路線に連続して乗車している際、各社の同じ駅を1回ずつ通過したとしても、「別の会社の駅は別の駅」という原則が適用されるはずです。しかしJRは、通過連絡運輸に関しては、「1度通過または出発した通過連絡接続駅に社線上で達した場合、環状線一周とみなす」という見解を示しており、これにより北越急行や智頭急行における「8の字きっぷ」は「十日町駅・佐用駅で環状線一周となり打ち切り計算」となってしまうことになります。ただし今回2度通過した二戸駅は、通過連絡接続駅ではありませんから、この見解にも触れることはなく、このように発売され実乗も可能だったというわけです。

有効期間は2月25日から3日間となっていますが、実際にはこのきっぷを行使したのは26・27日の2日間でした。なんのことはなく、実は有効開始日を間違えていたのでした(以下、下のきっぷ解説につながる)。
押されているハンコは途中下車をした青い森・IGRの各駅のものですが、途中下車印はなく、すべて駅名小印の下車印代用となっています。すくなくとも青い森三戸駅で伺った話では「途中下車印を希望されるお客様には小印を押している」とのことなので、運用上、そのような扱いが常態化しているのでしょう。
とまれ、「IGRいわて沼宮内」の下車印をもらえたので、このきっぷがまるで「8の字きっぷ」のように見えることが実証されております。笑
入場は自動改札からでしたが、下車時は有人改札から無効印。この無効印、駅の字数が多いせいか、他駅の無効印に比して長さで1.4倍ほどあるデカ判でした。


そしてその際利用した新幹線特定特急券(立席)3枚。
3枚にしたのは、いわて沼宮内-八戸間を二戸で分割して安くしたものです。

これも当初は、「このツアーは25日から開始」と勝手に思い込み、かつ東京駅みどりの窓口で「新幹線経由の乗車券ですが特急券は…」と押し売りされた(まぁ、ここは選択乗車云々もなく、特急券を持っていなければ乗車不能なわけですから、「押し売り」とは言い切り難いかもしれませんが)際、動揺して分割をわすれてしまい「いわて沼宮内→八戸・25日のみ有効」「盛岡→いわて沼宮内・26日のみ有効」を買ってしまったというもの。当然それでは行程に沿いませんから、いわて沼宮内→八戸を26日のいわて沼宮内→二戸に&盛岡→いわて沼宮内を27日のものに、22日に鶴岡市加茂水族館でクラゲ見てから向かった鶴岡駅で乗変し、いっぽう二戸→八戸はその前日の出発時に錦糸町駅MVで新規購入した次第です。
なお「(立席)」なのに座れるという謎の扱いなのは、これが全車指定席の「はやて」に乗車できる特急券ということになっているからです。自由席のない列車に自由席特急券では乗れない以上、そういう苦しい扱いになっています。また立席特急券は特急券=指定席特急用の料金券ですから、自由席と同じようには買えません(だから鳴子御殿湯駅で買うと料補になってしまい、お持ち帰りの便や御殿湯駅委託おねいさんへの負担かけを避けてマルス券にしました)。実際にこれを発券すると、マルスには残席がちゃんと表示されます。なお発売開始時点ではこの残席は「9999」となっており、ということで「はやて」の立席特急券は1日1区間種類あたり9999駅まで発売可能ということになりますが、もしこれ以上の発売希望があった場合はどうなるのでしょうか? 笑

ハンコ的には、八戸駅新幹線有人改札でもらった無効印はまるでJR西のような乗車記念印(ただしフォントは盛岡支社の下車印と同種のもの)、いわて沼宮内のものは上記O型きっぷと同じですが、「盛岡→いわて沼宮内」の「当日の普通車空席にお乗り下さい」に重なった左右2か所、なんか四角い枠がかすかに写っています。これは、O型きっぷに押されたての「IGR盛岡」という駅名小印が、すぐに新幹線自動改札に通されたためにこちらに写ってしまった模様です(・□・)...


目的意識的に実乗するものとしてははじめての「都道府県別O型きっぷ」ツアー第1弾として、岩手県内最短O型きっぷです。当然に鳴子御殿湯駅で購入。

このルート、東北本線花巻駅と東北新幹線新花巻駅とが離れており「新在別線」であることを利用したもので、営業キロわずか31.4km! 新幹線絡みの都道府県別O型きっぷでは最短キロ程となっています。
もともと東北新幹線開業当初は北上駅の次は終点盛岡駅でして、このO型ルートは成立していませんでした。しかしその後地元請願駅ということで新花巻駅が開業し、合わせて釜石線にも新花巻駅が開設されたことで見事に成立したものなのです。

当然、100km未満のきっぷなので、新幹線に乗れようがなんだろうが途中下車印はなし。しかしこのきっぷにはなぜか「新花巻」と途中下車印が押されています。
これは、新花巻駅が新幹線と釜石線とでかなり離れており、乗り換えのためにはいったん出場しなければならないことが根拠になっています。
このような場合、旅客の都合ではなく鉄道会社の都合で乗客は出場するため、特別に下車を認めることになっており、さらにその際、ある場合はひし形の特別下車印を、なければ途中下車印を代用する、と定められています(制度系「接続駅等で一時出場させる場合の取扱方」)。そのため私は新幹線改札口で特別下車印を求めましたが、はじめは「これじゃ降りられない」というO型きっぷ実乗にありがちな誤解をされましたが(笑)、「環状線一周で乗車中です」と説明しそれは解け、しかし特別下車印は「ない」ということで途中下車印が押されたのでした。
この特別下車では、本来そういうことをしてよいのかどうかには若干の疑義がありますが(笑)、新幹線駅ラッチ外にある駅そば屋さんでめかぶそばを食べました


ツアー第2弾は岩手県内最長O型きっぷです。やはり鳴子御殿湯駅で購入したもので、利用開始は27日、青い森・IGRいわて銀河通過連絡O型きっぷの旅を終えた後にIGRで盛岡に戻り、27日夜に宿泊地(に急きょ当日予約をとった)北上に向かうため利用を開始し途中下車してビジホ泊、朝は重い荷物を置いたままいったん上の最短O型きっぷ行使の後戻ってチェックアウト、荷物を持ってふたたび北上駅から乗車し完遂したものです。

この、釜石線・山田線経由でぐるり1周するルートは、新花巻駅の開業までは「岩手県内唯一」だったわけです(そして国鉄時代には盛岡発盛岡行きなんていう循環急行も走ってました!)が、新花巻駅開業により最短が生まれ、さらにその最短を唯一ルートに組み合わせることで最長となったルートです。
こちらのきっぷは先の最短と違い3日間有効で、新花巻役でも堂々と途中下車ができました(笑)。しかし新花巻駅でヒソカに企んでた&途中下車なので堂々とできる「駅前でわんこそばを食べる」計画は、なぜかこの日団体客予約があったようでボツ。結局駅そばより後退して濁酒買って呑んだくれるに終わりました。笑

北上駅での入場時は、朝から最短で入場&出場時に乗車記念印、ということで同じ改札さんに3度めの入鋏依頼ということで、改札さんも完全に呆れていたように見えましたよ。笑


これら2回のために利用した新幹線特定特急券2枚。もちろんこれらはPOSで簡単に発券できるため、鳴子御殿湯駅での購入です。笑
特に狙ったわけではありませんが、発行番号が後ろのものを先の最短乗車で、前のものを後の最長乗車で利用しました。


これらO型ツアー、そして鳴子湯治&クラゲへのアプローチとして利用した乗車券4枚。
株主優待4割引適用の「東京都区内→大宮」は東京駅みどりの窓口で、他は鳴子御殿湯駅での購入です。

1枚め「東京都区内→大宮」は経由が手書き追加になっていますが、これを用いてまず羽前大山駅からクラゲを観に行き、1駅先の鶴岡駅までは権利を放棄、その後経路どおりに新庄駅まで乗りそこから中山平温泉駅まで乗り越してワンマン列車に新庄-中山平温泉間の運賃を現金払い。そこからは現金払い&鳴子駅自動券売機きっぷで鳴子温泉郷内を移動し、東鳴子から2枚めの「鳴子御殿湯→新庄」を行使して行程復帰。その後は秋田「新幹線」および東北新幹線に乗車して大宮まで行使し切っています。
なぜか錦糸町駅の無効印が押されていますが、これはこまちが着く新幹線大宮駅ホーム北寄りの階段を降りたところ乗換口しかなく、後述の特急券にのみ乗車記念印をもらい1枚めは何も証明を受けずにそのまま手元に残ったため、錦糸町駅で1・3・4枚めをすべて提示して無効印をもらった次第です。
もちろん、大宮から錦糸町までを川口で分割しているのは常套テクニック「15km210円区間活用の術」によります。(詳細はSWAさんが書いてます
なお2枚めは簡易委託駅からの乗車のため無改札、新庄の無効印のみ押されていますがこれまたユニークなフォントですね(☆o☆)


上の乗車券と併用した料金券3枚です。

1枚めは寝やすい寝やすいムーンライトえちご指定席グリーン車。指定席グリーンなので、18きっぷでは乗車できず、こういうときに乗っておきたいものです。乗変になってますが、これ実は、2月に行う予定だった日本縦断ツアーで、今は亡きあかつきレガートシートの特急券を「代わりに、このくらいの時期に鳴子行ってリアル湯治しよう」と変更しておいたものでした…あぁ今では複路が実現不可能となってしまった日本縦断ツアー、行きたかったけど体調的に無理でしたし、結果、もし無理して行ってたとしても6月頃に資金的に完全ショートしていたような気がします(怖)。
2枚めは行程上、というか夜に八戸駅前温泉にゆっくり入るために不可欠だった、こまちの特定特急券(立席)。この区間は新幹線じゃないので、新幹線特定特急券ではなくただの特定特急券となってます。当然、こちらも鳴子御殿湯駅で買うと料補になるため自粛し、錦糸町で買っておきましたです。
3枚めは株主優待割引の効いた新幹線特急券。盛岡からですが、どうせ普通車指定席に乗るならはやてにしたらアフォそのもので、やっぱりこまち14?16号車でラクラクしたいものです('-^*)/

※追記:もう3枚の紹介をし忘れてましたm(__)m


まったくもってカンチガイをしていたため完全に無駄金出しに終わってしまった(涙)企てのための往復乗車券&B自由席特急券。
乗車券はもちろん鳴子御殿湯発行ですが、B自由席特急券は錦糸町MVで購入した乗継割引券になっています。どちらも「26日から2日間有効」ですが、乗車したのは27日でした。

実はこれ、上の方で紹介済みの、青い森&IGR通過連絡O型きっぷと併用した「二戸→八戸」分割特急券とセットで乗継割引としたものです。
新幹線から在来線への乗継割引は、規則上は「当日中に乗り継がない限り不適用」です。そしてこの場合、新幹線は26日に乗車し、在来線特急には27日に乗車しています。明らかに制度の濫用ですが、これは自由席特急券の有効期間を強制的に2日にしているため、「券面表示上」は明らかに合法、またJR東日本でも「合法とみなさざるを得ない」との見解です。そのあたり既に速報で解説済みですが、「お客様から行程のお申し出があった場合は発売しないよう」運用しているところ、MVで買うためこちらとしては「肯定のお申し出をする」相手がいない、と、もう制度や運用の濫用を何重にも重ねてしまったという代物でありました。

そしてそういう濫用には天罰が下るものなのでしょうか、「行程の都合上」ゆきの特急に乗ったところで気づきました、「あっ、これ乗っても意味がなかったよ!!」
実はこの三沢までの往復、十和田観光鉄道が経営難により、親会社によって設立された別法人に経営を譲渡し(て負債のみ手元に残し)、同時に社名を十和田観光鉄道に変更する、すなわち利用者にとっては一切合財なにも変更がないけれど、三沢駅・柳沢駅を全駅制覇ルールの8に則り再攻略しなければならないなぁ、ということで、その行程を組むべく早起きをし、三沢までの短距離(営業キロ21.0km、所要時間12分)に特急料金を支払い、攻略時に駅標との2ショット撮影を撮るためだけに自宅からここまで重い三脚を携行し、とやってきたにもかかわらず…法人変更は3日後の3月1日付だったというあまりにあんまりな事実に、よりによって最悪のタイミングで気づいた、というわけでした。。。

このときは別途、三沢駅からの自由席特急券も、こちらは乗継割引にならないので鳴子御殿湯駅で買っておいたわけですが、そちらは四国O型きっぷツアーで使った特急あしずりの指定席特急券へと、途中下車したIGR二戸駅のすぐ横にある「別の駅」、JR二戸駅にて無手数料で乗変し(速報には書き洩らしましたが、まず最初にMVで展望席1Bが空席なのを確認し、その後窓口で1B指名で乗変)、3月27日にバッチリ使ってなんとか損害額を1050円に抑えることができました。うーむ。

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