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2020/02/24

2分早着(^◇^;)の枦谷(かたらがい)バス停で下車

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ここから回送運転なので取り残されざるを得ないよねざわ。ここは1987年3月31日まで国鉄バス川本北線君谷線が走ってました。そう、国鉄分割民営化の日であり、国鉄最後の公示はまさにこの路線の廃止だったのです。
しかし! 国鉄バス君谷線廃止の公告にはなんと「石見多田-櫨谷」と区間が記載されているのです! まさに、ハゼノキを表す漢字「櫨」が略字化され、九州の地名人名に多い幽霊文字「枦」になったわけです。
しかしここで疑問となるのは、「櫨」はハゼノキであって「カタラ」とは読まんだろうという。実は島根ではカタラというのはサルトリイバラのことであり、これは西日本における柏餅のカシワの代わりに葉を使う植物です。おそらくはなぜか「櫨」をカタラに当てたという歴史があり、その時点でハゼノキとの衝突用例になってて、どちらも同じ略字となって幽霊文字化したと。
ではなぜ国鉄バス君谷線の停留所は書類上は「櫨」だったのかとなります。そこで美郷町役場に照会をしました。ここは町村制実施までは自然村「櫨谷村」でしたが、その時代から「枦」表記が文書に見られると。そして君谷村になってからは「枦」で統一したはずたと。
しかし現実には今もまだ! バス停わきの郵便ポストは「櫨」になっています。もちろん他はすべて「枦」です(電柱はカナ)。
ただ…まだ続くんですよ、騙されてはいけない! 「角川日本地名大辞典」も「島根県の地名」でも、現地名の旁は「戸」ではなく「馿−馬」になってます。そして美郷町役場の見解も「正しくは馿−馬」ですと。笹原宏之先生の幽霊文字実在証明論文にも出てますが、最新版の国土行政区画総覧では「木+馿−馬」に戻っているようです。
いや、ホント幽霊文字の探訪は面白い!\(^o^)/

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