カテゴリ : 2020年冬の旅行 - 失われた幽霊文字を求めて 糘・簗・枦
このカテゴリの登録数:51件
2020/02/25
錦糸町駅で下車して今回の旅おしまい
2020/02/24
広島バスセンターから中国JRバスニューブリーズ2号東京駅日本橋口行きに乗車
広島バスセンターバスマチフードコートでじゅーじゅー云ってるもとまちグリルのスペアリブ
広島バスセンターバスマチフードコート蔵まつでセルフサーバーな日本酒、賀茂鶴純米に亀齢佳撰
先生! 難読バス停白坏から県道を900m下りてきた石見交通バス瀬戸口バス停のわきに、オオイヌノフグリに混じってる人生初見のイヌノフグリの花ですよ!!(゚ω゚)
美郷町営バス枦谷(かたらがい)バス停から徒歩3.6km、太田市にある石見交通バスの白坏(しろつき)バス停
2分早着(^◇^;)の枦谷(かたらがい)バス停で下車
ここから回送運転なので取り残されざるを得ないよねざわ。ここは1987年3月31日まで国鉄バス川本北線君谷線が走ってました。そう、国鉄分割民営化の日であり、国鉄最後の公示はまさにこの路線の廃止だったのです。
しかし! 国鉄バス君谷線廃止の公告にはなんと「石見多田-櫨谷」と区間が記載されているのです! まさに、ハゼノキを表す漢字「櫨」が略字化され、九州の地名人名に多い幽霊文字「枦」になったわけです。
しかしここで疑問となるのは、「櫨」はハゼノキであって「カタラ」とは読まんだろうという。実は島根ではカタラというのはサルトリイバラのことであり、これは西日本における柏餅のカシワの代わりに葉を使う植物です。おそらくはなぜか「櫨」をカタラに当てたという歴史があり、その時点でハゼノキとの衝突用例になってて、どちらも同じ略字となって幽霊文字化したと。
ではなぜ国鉄バス君谷線の停留所は書類上は「櫨」だったのかとなります。そこで美郷町役場に照会をしました。ここは町村制実施までは自然村「櫨谷村」でしたが、その時代から「枦」表記が文書に見られると。そして君谷村になってからは「枦」で統一したはずたと。
しかし現実には今もまだ! バス停わきの郵便ポストは「櫨」になっています。もちろん他はすべて「枦」です(電柱はカナ)。
ただ…まだ続くんですよ、騙されてはいけない! 「角川日本地名大辞典」も「島根県の地名」でも、現地名の旁は「戸」ではなく「馿−馬」になってます。そして美郷町役場の見解も「正しくは馿−馬」ですと。笹原宏之先生の幽霊文字実在証明論文にも出てますが、最新版の国土行政区画総覧では「木+馿−馬」に戻っているようです。
いや、ホント幽霊文字の探訪は面白い!\(^o^)/
これから自宅でシャワー浴びてすぐ出勤します。私は四ツ谷から座れましたが基本ここで大量下車によりラッシュ終了だと知りませんでした(^◇^;)。今週末は旅行なし、次回の旅行は来週末の鳴子温泉郷です。