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2008/07/28

幻の(涙)JR西日本「最長」O型きっぷの話&ツアーで利用したきっぷ

もはや3か月遅れがデフォと化してしまっていますがm(__)m、GWにまわった幻の(涙)JR西日本「最長」O型きっぷの旅(PART1PART2)で利用したO型きっぷ等を紹介いたします。

しかしその前にまず、このツアーのルートがいかに幻だったのかを白状しておかねばなりませんm(__)m


これは「幻」ではなく、正真正銘のJR西日本最長O型きっぷの経路です。
JR西には「大阪環状線とJR東西線」「福知山線と山陽新幹線」という、2路線が立体交差している箇所が2つあります。この両者を有効に活用することでキロを稼ぐのが効率よさそうに思えますが、実際、最長O型ルートはどちらも通過しています。

で、問題は、「では実際にこのルートどおりの発券は可能なのか?」
この最長O型ルートには、旅客営業規則第69条に規定された経路特定区間が含まれています。岩国-櫛ヶ浜です。
一般的な最長片道ルートは、路線自体が環状線一周で完結していない限り、必ずL型かP型になります(詳細はSWAさんに)。そしてL型かP型の場合、について、特定区間がP型の環状線部分にならない限りは「短いほうのルートで強制的に運賃計算」となることになります。もし特定区間がP型の環状線部分になった場合は、規69条の例外規定に基づいて単純にそのまま運賃計算をするだけです。
つまり、L型かP型を問題にしている限りは、特定区間については「長いほうのルートを選んで乗車券を発券することはできない」ということになります。
実際、全国最長片道きっぷの算出テクニックとして、SWAさん自らが「岩徳線の通過禁止」というテクニックを解説されているほどです
私はこれに習い、そもそも路線図から岩徳線をはずして計算を行いました。

しかしO型の場合、そう単純にはいきません。
まさに私が失念していたことなのですが、特定区間の長い経路を含むO型ルートに対し、その長い経路中の駅を発着駅にすれば、経路特定区間の適用条件である「通過」が成立しなくなるため、長い経路を通る乗車券を発券することが可能となるのです。
もちろん。経路中に特定区間が複数ある場合、この手法はそれらのうち1つでしか使えません。が、今回のルートでは、経路特定区間が適用され得る箇所はまさに岩徳線のみなのでした。

なお同様の問題は、やはりここを通過する全国最長O型きっぷにも発生しています(というか、JR最長ルート検討上の基本テクニックである「兵庫県分割」の特性を考えれば、全国とJR西の最長O型が、この分割の西側で完全に一致することはほぼ自明)。すなわち、おととし暮れに回った全国最長O型ツアーも今回同様に幻だった、ということです(号泣)。
当然にいずれについてもリベンジをしなければなりませんが、全国については正直、現状の環境では1か月かけて旅行をするのはかなり厳しく、ぶっちゃけ、2年半後に東北新幹線が新青森まで開業しルートが変わる(キロ計は短くなってしまいますが)後にやりたいなぁと(^^;;;)。もちろんその次に2014年の北陸新幹線開通でルートはさらに変わりますが(計算はしてませんが、糸魚川-直江津-豊野-飯山間が北陸新幹線によるショートカットとなるでしょう)、さすがにそれまで待ってたらO型マニアの名折れだとは思いますので(^^;;)。(なお来年の通称横須賀線武蔵小杉駅開業では、全国ルートは変わりません)
一方、このJR西日本については、できれば来年前半にリベンジをできるように考えてはいます。最悪でも、来年末年始には回ります。


幻の(涙)JR西日本「最長」O型きっぷ。
京都駅発行の出札補充券で、本体に書き切れない経路は「業務連絡書」としてステープラ留めされました。
営業キロ計が2304.6km、運賃計算キロ計が2378.6km、価格はJR西日本株主優待割引で5割引の11180円となっています。

もはやルート的に「最長」でないきっぷなのですが、旅行自体の経路はいわゆる海線を経由しているので、真の最長と同じだ、というのが、やり直しをする上で大変にやるせないところです。涙
で、これはまさにこのきっぷで櫛ヶ浜駅を通過した直後に気づいたことで、その後の旅行のモチベーションをどう維持しよう、ということに一時なりましたが、すぐに気を取り直し、「ようし途中下車印を徹底的に集めよう」と思いなおしたのでした。

その結果が、ご覧のとおりの裏面まで使っての下車印影なのです。笑
よくもまぁ集めたなとは思うのですが、しかし実際問題、片町線や阪和線の駅に大変多かったマゼンタ色のシヤチハタ印、これがやたら出補の用紙と相性が悪く、インクが濃いと途端に滲んでしまう、ひどいと裏側まで完全に滲んでしまう代物だったのには困りました。
掲載の画像でも、裏面に押された日根野・和泉橋本・我孫子道・東寝屋川の各駅のインクは、完全につぶれた上に表面にまで完全に滲み出してしまっています。

押印についての制度上の問題としては、まずとにかく、新神戸駅で途中下車印を求めたのに特別下車印を押されてしまいました! 「在来線乗換」って、このきっぷで乗り換えたら複乗だわい!!(苦笑)
他に興味深かったのは、関西本線柏原(かしわら)駅の下車印に「(関)」がないこと(なんといってもこの乗車券のルート上には柏原駅が2つあるので、両者が区別できないことは制度上まずい:ただし福知山線柏原(かいばら)駅の駅名小印(下車印代用)には「(福)」の記載はありました)、広野駅の真円枠、鳳駅のうつくしすぎるフォント、JR河内永和駅のコンパクトな記述あたりでしょうか。

乗車券の形式としては、発着駅の駅コードも記載され、から通印(日付入りのものはめずらしいそうです)もありますが、しかし事由欄の右端に「券」の記述がありません。
経由の駅コードは自社完結の場合は不要とのことですので、この出補、「券」の記載さえあれば、JR出札補充券としてはじめて「パーフェクトな券面」になったところなのですが…残念。
また業務連絡書を別紙に使うというのは、そもそも普通乗車券の経由別紙に関する規則が存在しないので「正しいか正しくないか」も何もありませんけれど、個人的にはこれもありかなぁ、と思います。ただし記載文章は業務連絡書そのものですが、発行者欄の押印がないこと、経由地の最後に駅名小印が押されていることから、やはり経路別紙との意識が働いているようにも思われます。

なお武田尾駅を発着にしたのは、これが幻と化した理由に気づいていなかった時点、すなわち「発着駅はどこでもよいとドカンチしてた」時点で、ならば東京からアプローチしやすくかつICOCAエリア内の無人駅、という選択です(^^;;)
JR西では補充券類のお持ち帰りが有人駅で許可されないことが非常に多いと聞き、なんとか回収を避けようとした結果、そういう思いつきをしたわけでして(^^;;)


上記O型きっぷとともに株主優待5割引で購入した料金券類。JR西日本は、株主優待割引で購入した片道乗車券と同時に利用する料金券は、同時に買った場合に限り何区間何枚でも、すべて5割引となる太っ腹ぶりです。
そしてこれらはほとんどが自由席用ですが、座席を確保したのが2列車。大田市→益田のスーパーおきと敦賀→堅田の雷鳥で、いずれも運転席の後ろの「特等席」でした。特に雷鳥のパノラマグリーンは短時間ながら大変に堪能できたのでありました(^O^)
他の特記事項としては、京都→綾部に押された綾部駅の無効印。シヤチハタでしたが、このような様式は他で見たことがありません(☆o☆)。


料金が株主優待割引になっていない、臨時快速あまるべロマン1号の指定席券。
発行が「(5-タ)」でおわかりのとおり、これはJR四国O型きっぷ3題ツアーの初日に坂出駅みどりの窓口にて10時打ちを依頼して確保したものです。
基本的に全車指定席のこの列車に乗れないと、1日3往復の芸備東線に間に合わず行程全体が崩壊してしまうということで、O型きっぷの購入前に単独で購入したものです。
実際にはパノラマ席はともかく、それ以外の席が売り切れることはまずないようなので、そこまでがむばらずともよかったのかもしれませんが、しかし結果論的にこの席は山側とはいえパノラマ席でありました(^O^)/~ しかしそれにしても感熱マルス紙は印字がくすんでますね…


鳥取大学前-湖山の往復乗車券。5文字の有人駅ということで鳥取大学前で途中下車をし、時間があまったので「ならばスタンプ収集ぢゃい」とばかり往復で買ってみたものです。
湖山駅では、JR西ではめずらしい、リアル無効印を押してもらえました。

以下、O型きっぷ前後のアプローチきっぷですが、PART1のゆきアプローチでは、JRバスの東海道昼特急のWeb予約&ケータイ乗車票→スルッとKANSAIカードで近鉄・阪急を移動、モバイルSuicaで鶴橋→大阪&宝塚→武田尾を移動、ということで、紙のきっぷを使っておりませんでスキャン画像なしです。笑


今回のツアーは全行程を津山駅で2分割しましたが、その往復で使った夜行高速バスの乗車券。ローソンのサービス端末Loppiで発券し決済したものです。
性格上当然とはいえ、津山が発駅になっているのがすばらしいです。笑
予約は京浜急行のWebサイトから、JR四国O型きっぷ3題ツアーの帰り道上でモバイルアクセスにて行いました。これまた予約ができないと予定が崩壊するところでしたが、GW後半突入日のかえり便は見事に1時間以上遅延してしまい、目論んでいた下車印のいくつかは収集不能になりましたがバスなので仕方ありません(^^;;)


PART2のかえりは、普通に戻るだけでしたが、武田尾→新大阪は乗車券分割が有効となるため、まず川西池田→新大阪を川西池田駅で途中下車した際にMVで購入、武田尾では券売機で川西池田まで購入、としたものです。
JR東のMVでは全国どの駅からどの駅までの乗車券も事前に変えてしまうため、乗車券分割がやりやすくてやりやすくて仕方がありませんが(笑)、本来の規則ではこれは「駅長が許可した場合にのみ特別に可能となる」ものです。その点西は原則に忠実なため、両者をマルス券で揃えることはできませんでした。って事前に有人みどりの窓口で買っとけばよかっただけですが、しかし武田尾駅発というのはいかにも不正乗車に使われそうなのが買いづらいところです(^^;;)


最後に、これまた初体験、PART2のかえりにぷらっとこだまエコノミープラングリーン車版の会員券・乗車票・1ドリンク引換券。
乗車票なので回収されてしまうこと必定につき、これのみ、使用前にスキャンしておいたものです。
ぷらっとこだまについては適当にぐぐっていただくとして(笑)、繁忙期なので、新大阪から東京まで4時間もかかる(って短そうですが、普通列車のみで移動しても9時間かからないことを考えればそう早くもありません)のに13000円も取られます。ってグリーン車なので贅沢は言えませんが、でも通常期なら11500円ですからね…
発行日は4月16日になってますが、実はこれは単なる旅行商品で、ラインナップとしては半年に1回チェンジが入り、チェンジ直後から全商品の予約が可能となります。すなわち最長半年前から予約ができるわけでして、私はFaxで3月8日に申し込みを済ませておいたのでした。

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この記事へのコメント
Re: 幻の(涙)JR西日本「最長」O型きっぷの話&ツアーで利用したきっぷ

出補については券がないのは残念ですが、それ以外ピシッと決まっているので、昨今の補充券発売状況を見る限り、優レベルの券ですね。

京都駅では席番入力によって発売している指定席券がありますね。JR西日本は席番入力が比較的多いのでしょうか。
私は3の某駅で、新幹線の座席の区間を変更したいと言ってる方が窓口に居られたのですが、対応する駅員(あえて駅員さんとは言いませんw)は「一度マルスに戻して再度発売するしか方法はありません(断言)。もしかしたら座席が取られてしまうかもしれませんが、それでもいいですか?」の繰り返し。マルススレでもそんな話がありましたね。

From : (4-タ) @ 2008-07-29 03:41:54 編集

Re: 幻の(涙)JR西日本「最長」O型きっぷの話&ツアーで利用したきっぷ

席番指定は私の方で細かくお願いしてあったのですが、券面見て席番指定かどうかは判別できるのですね!よければ見分け方をご教示いただけると助かります。
座席を固定しての区間変更はマルスの操作方法に2種類あるようなことをどこかで読んだ記憶があります。いずれにせよ2の駅ではそれをやってくれたためしがないです。

From : いずみ @ 2008-07-29 09:50:32 編集

Re: 幻の(涙)JR西日本「最長」O型きっぷの話&ツアーで利用したきっぷ

席番入力は券番の真後ろに「席」とあるもので、Sおき3号の「00462-01席」の「席」がその印です。京都では指のみで確保したものを翌日有額券に直した時に、席番入力したものでしょう。

From : (4-タ) @ 2008-07-29 15:35:44 編集

Re: 幻の(涙)JR西日本「最長」O型きっぷの話&ツアーで利用したきっぷ

ありがとうございます。席番入力についてはわかりました(^O^)
雷鳥の方はなぜ再発券とわかるのでしょうか?

From : いずみ @ 2008-07-29 15:52:17 編集

Re: 幻の(涙)JR西日本「最長」O型きっぷの話&ツアーで利用したきっぷ

「席番入力」とはあらかじめ出されたものを、マルスに返さずに発行しなおすようなもので、(指のみ→有額or有額→指定のみなど)普通の操作ではあまりありえないからです。
おそらく申込時に即発券し、金額が入った券だと翌日まで持ち越せない(締めの関係で)ので、指のみで保管し、翌日締めの後に金額入れなおしたものでしょう。

From : (4-タ) @ 2008-07-29 20:05:34 編集

Re: 幻の(涙)JR西日本「最長」O型きっぷの話&ツアーで利用したきっぷ

すみません、本質的に席番入力を間違えてましたm(__)m

From : いずみ @ 2008-07-29 22:14:57 編集

Re: 幻の(涙)JR西日本「最長」O型きっぷの話&ツアーで利用したきっぷ

拙ブログで紹介しているとおり、JR海(私の経験では、新大阪・京都・名古屋・鶴舞・浜松)では乗車票を記念に持ち帰ることができます。
西(三宮)や東(蒲田)でも今のところ断られたことはありませんが、各々一度のみの経験ですのでなんとも・・・。

From : Tatsumi @ 2008-09-01 16:57:24 編集

Re: 幻の(涙)JR西日本「最長」O型きっぷの話&ツアーで利用したきっぷ

ぇっそうだったんですか! 知らなかった…涙

From : いずみ@次の予定に大遅刻、涙 @ 2008-09-01 17:06:50 編集

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