2010/09/06
福岡県内最長O型きっぷ、福岡近郊区間最長O型大回り、および全駅制覇達成時に利用したきっぷ紹介
2009年9月のJR九州最長O型きっぷ他詰め込みまくりの旅(PART1 & PART2)で利用したきっぷ類紹介の第2回として、福岡県内最長O型きっぷ・福岡近郊区間最長大回りO型乗車時のきっぷ・米沢泉美 全駅制覇完全達成時のきっぷを紹介します。
福岡県内最長O型きっぷ。飯塚→飯塚、3,150円(営業キロ168.6km・運賃計算キロ176.3km)ですが、全線が福岡近郊区間内にあるため当日限有効・下車前途無効、さらにこのルート乗るならもっと短いキロのきっぷ買えばいいじゃんという悲しい代物です。
きっぷの経路かつ実乗ルートは、マルス経由線で筑豊原田-鹿児島1-篠栗-香椎線-鹿児島1-日豊-日田彦山-後藤寺-筑豊の9経路ギリギリで85mm券となりましたが、飯塚発着に限定すれば、筑豊-篠栗線-鹿児島1-筑豊折尾で2,070円のきっぷを買って同じルートに乗ることができます。もちろん、これは後述の福岡近郊区間最長O型大回りの運賃計算経路と同一経路ですので、吉塚駅あたりを発着にすれば360円のきっぷで同じルートに乗れるわけです。笑
このきっぷの購入&実乗は、JR九州最長O型きっぷの中途、発着駅の飯塚に途中下車して即買い即乗りとなったわけですが、しかし実際には私が「補正禁止」ボタン操作まで全部遠隔指示した挙句、マルス指令に照会電話となり、発券まで9分かかったという難産品なのです。やっぱり、途中下車できないのにわざわざ長距離の環状線一周乗車券を買うというのは、「AからBに運ぶ」=公共輸送という概念と相容れないわけで、駅員さんがなんじゃそりゃと思うのも無理はありません。
なお、券面表示経路は「原田・鹿児島線・笹栗線・香椎線・鹿児島線・日豊」としかなっておらず、これは明らかに経路印字オーバー要手書きです。ただ、一応このルートでも、「3,150円なのに有効1日なので福岡近郊区間相互発着、とすれば日豊からの戻りは日田彦山・後藤寺線・筑豊しかない」ということで、経路は一意に定まりはします。というか、福岡近郊区間相互発着なので券面表示経路はどおでもええというのが正解ですかね(^^;;)
実乗に関しては、半分が夜になり、途中下車もできず、かつJR九州ではラッチ内に売店がない駅が多いため、特筆すべきネタはありませんでした。唯一、下車時の集札がマルス叩いてくださった駅員さんで、「おつかれさまでした!」と迎えてくださったのが印象に残りました。
対するに、福岡近郊区間最長O型大回りの際に行使した、福岡県内最短O型きっぷでもある、吉塚→吉塚、360円(営業キロ18.6km・運賃計算キロ19.2km)の片道乗車券と、併用必須となった香椎→小倉、500円の自由席特急券(特定料金)。
基本、上記3,150円と同一コースになるように見えますが、実際には「最長O型大回り」時のローカルルールである「分岐駅通過特例」(旅客営業取扱基準規程第151条)を適用し、西小倉-小倉間を複乗することにより、営業キロベースで0.8km×2増加した170.2kmを乗車しています。
福岡近郊区間内での大回り乗車(旅客営業規則第156条2項による選択乗車)に関して、分岐駅通過特例を適用可能なのは、今回用いた西小倉-小倉以外にも、吉塚-博多・城野-小倉があります。しかし城野-小倉は、一方の端が現在は行き止まりであり(かつては違いましたが)O型大回り時には利用不可です。そして細やかな短絡線だらけだった運炭線がほとんど廃止・転換され、大きなループがおおむね外枠回りでしか取れない現状においては、その途中を分断しなければ使えない吉塚-博多では最長に遠く及ばないことは明らかです。(なお、特定分岐区間に指定された黒崎-折尾(旅客営業取扱基準規程第149条のうちの第3項)については、選択乗車中の区間外乗車は認められていません)
そして、現状では快速列車がすべて西小倉に停車してしまうため、西小倉通過列車=特急であり、どこからか特急に乗って小倉まではみ出さないことにはお話にならず、特急券も必要になってくる、というわけです。
あとこれ、マルス券です。C制でないんだからE-POS機能で出したかったんですが、吉塚駅みどりの窓口でエラーになるとかで発券できず、マルスで出したんですよね。もともとこれって、こっぱずかしいにもほどがありますが、2007年7月に実乗したつもりになって、しかし実際には気の緩みと疲労により最後の最後で香椎線・篠栗線を通過し忘れたために最長大回りにならなかったというトンデモナイ話のリベンジでしたが、その時は朽網駅のE-POSでちゃんと吉塚→吉塚を発券できてるんですよね…マルスビルトインとPCインストール機とで動作が違うとかってあるのかしらん(?_?)
実乗時には、特急の車内改札で吉塚→吉塚を提示し一所懸命に大回りを説明したのですが、車掌さんキョトーソ…そういえばSUGOCAが導入されたから検札で乗車券はチェックしなくなったんだ!とそのキョトン顔を見て初めて察した次第です(^^;;)
時間的に前後しますが、3月に人吉駅から人吉「温泉」駅へと改名となり、「泉」の字が含まれるようになったために米沢泉美 全駅制覇の攻略対象駅となり、4月の九州訪問時にはスルーしてしまっていたため、これを機に訪れることとなった人吉温泉駅、そこまでJR九州最長O型きっぷのルートからアプローチするための吉松-人吉間の乗車券、それと全駅完全制覇時のきっぷとして、運賃箱に吸い込まれていった人吉温泉→肥後西村のくま川鉄道券売機券です。
食券型のフニャフニャ用紙を、揺れる車中にて到着前にケータイカメラで撮影したのをさらに歪み補正した結果、妙な光ムラが出てしまっています(^^;;)。
でもって、この過程はNHK-BS2「熱中夜話」でオンエアされまくったわけですが、さすが天下のNHK。すべての取材経路で事前の取材許可が取られており、ここくま川鉄道では「テレビの取材の人はタダで乗せるように」とのお達しが乗務員さんに出ていたそうです(と事後に車掌さんから伺いました)。でも、実際には料金支払わないで乗車したりしてそれで「乗下車達成」というわけにはまったくいかないわけでして、そういう話にならなくてよかったなぁと思いましたよ(^^)
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