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2007/12/20

南海通過連絡・嵯峨野観光通過連絡・近鉄のO型きっぷ

すでに周回遅れですがorz、関西がっつりO型きっぷ&ルートツアーで利用したきっぷw大公開第1弾として、各O型きっぷを紹介いたします。


南海電鉄通過連絡O型きっぷと、南海での乗車時に併用した特急券。
南海とJRとの間には、かつて乗り入れを行っていたことも関係しているかもしれませんが、実に6駅が連絡運輸の対象となっています。が、通過連絡は「南海がJR線のショートカットとして機能する」新今宮および橋本接続のものに限られています。そして通過連絡O型ツアーのマイルール「社線はできるだけ長くとり、それに対応してJR線をできるだけ短くする」に基づけば、そのO型ルートは「新今宮-王寺-高田-橋本-新今宮」となります。これは「大阪近郊区間内相互発着」ですので途中下車はできず、「途中下車をしながら最後戻ってくる」という「O型ルートならではの実用利用」ができず、「単に乗り鉄するだけ」ということになりますので、せめて乗り鉄ならということで南海で特急に乗ってみたわけです。
O型きっぷの方はおおむねスムーズにマルス発券できましたが、経路案内で橋本から南海高野線を選択すると、新今宮が候補に出てこないためそこでおねいさんは固まってました。正解は岸里玉出を選んで南海本線を選ぶ、です。
橋本は「連絡きっぷは乗換用自動改札に通すな」と書かれていたので試していませんが、南海新今宮駅の自動改札は出場できず、有人改札を通りました。駅員さん「なんだこりゃ」状態(笑)。一方、JRの新今宮駅自動改札はバッチリ通過でき、通過連絡きっぷを正しく処理できているようでした。
今はじめて気づいたのですが、このきっぷの経路表示の「(和)橋 本」はなんで途中に空白があるのでしょうか??
南海の特急券はWindows端末をマウスでぐりぐりっと操作して発券されるタイプです。


嵯峨野観光鉄道通過連絡O型きっぷと指定席券。
言うまでもなく、嵯峨野観光鉄道は旧山陰本線の線路を走る、JR西日本の完全子会社となる観光鉄道です。加えて、線路自体現在も西の所有ということもあるのか、JR西日本の全駅どうしの間で通過連絡が設定されています。
一方、観光鉄道ということで、天井&床がシースルーのクルマは当日現地売りのみ・それ以外の車両はマルス収容の指定席なのですが、要は前売り=全席指定席で、このことから「指定席料金と運賃込みで600円」という扱いとなっています。
そしてややこしいのが、その運賃部分の発行の仕方です。これは一応マルスに収容されてはいるのですが、私が鉄道全線完乗を達成した際に利用した秩父鉄道のSLパレオエクスプレス指定席と同じく、イベント券として扱われていることです。しかもそのお値段は600円です。
つまり、実際に嵯峨野観光鉄道のきっぷをみどりの窓口で発行する場合、「乗車券として600円のイベント券」+「指定席料金0円の指定席券」という珍妙な発行形態となります。また乗車券=イベント券のため、社線の運賃部分は乗車券計算用としてはマルスに収容されていません。
これらすべての結果として、JR西日本と嵯峨野観光鉄道との連絡乗車券をマルスで発行する場合、「運賃が収容されてないため額入乗車券」+「指定席料金0円の指定席券」の組み合わせとなり、額入のため経路が手書きとなります。(深名線代替バス通過連絡O型きっぷがまさに手書きでした) もちろん手書きは手書きでもよいのですが、手書きというのは様式的にウソが書かれる場合がままあり(苦笑)、一方でPOS発行のきっぷですと経路がバッチリ表示されるという情報を知り、もうこれはPOS券を買うしかない、とばかり亀岡駅に向かいまして購入を試みましたが…
実際にどうなったかは速報で書きましたが、POSでわりかし早い段階で券が出てきたにもかかわらず、どう取り扱うかでいろいろ検討があったようでそれなりに時間がかかったようでした。
そしてPOS券における最大の問題であるところの指定席問題が残りました。前述のとおり、乗車券だけでは指定席券が発行されないためそのままでは乗車資格がなく、別途指定席券を発行しなければならなかったのですが、ここでウルトラ荒業により強行突破!(^^;;)
嵯峨野観光鉄道は、実は今回の関西入りのために使った周遊きっぷ京阪神ゾーン券があると、無制限に何回でも乗車することができます。もちろんその場合は予めみどりの窓口で指定席券を発行しておく必要があります(当日飛び込みでもよいですが大人気なので時刻ギリギリだと売り切れの危険性・実際今回は30分前に既に売り切れてました)が、私は当初マルス券で謎の単駅指定の周遊きっぷを小岩駅で買った際、確信犯的に乗車予定の指定席券を出しといたのでした。スキャンした指定券はまさに小岩駅発行となっており(なおこれは「額面0円の指定席券」ではなく「指ノミの指定券」なのですが、これが正しい扱いかどうかはわかりません)、今回、結果としてエラくややこしくなってしまった周遊きっぷ利用を押し通した理由の半分ほどは、この指定席券を事前に確保しておくためだったのです(^^;;;;)
そして確保した指定券を亀岡駅で提示し、「周遊きっぷのセットでこれ発行済みなんでこれを使うということでよいでしょうか?」と尋ねたのですが、駅員さんの誰もがご存知でなかった妙な発券を私が依頼してそれがそのとおりに出てきたからなのか、すっかり私を信用していた風で(^^;;;;)、「それでいいです」ということになってしまいました(^^;;;;;;;)
ので、これが正しい扱いなのかどうかはわかりません。上記亀岡駅からの速報エントリへのコメントでみなさんから頂いた情報によれば、正当な扱いはやはり「POS券で運賃を調べ、額入でマルス券発行&0円指定席券発行」というところでしょうが、マルス未設置のPOS設置駅で購入した場合、料補で0円指定席券を発行するのが正当なのか、そもそもこのPOS券は出力できてしまうが発券してはいけないものなのか(^^;;)、そのあたりの扱いはいまだナゾということになります…



近鉄最短O型きっぷ&最長O型きっぷ。最短が特殊出札補充券、最長が補充片道券として発行されています。個人的には、国鉄・JRも含め、補片券を購入したのも行使したのもはじめてでした。
近鉄の補充券につきましては、catalyticさんのブログ「制度系」に大変精緻な紹介記事があります。これを拝読し、「近鉄の各駅の発券スキルは高い」「趣味発券にも応じてくださる(=実乗であれば好きな券で切っていただける可能性高し」「補充券お持ち帰りにも寛容」ということがわかりまして、「周遊きっぷゾーン内から徒歩でアプローチできる最長・最短ルート重複部分内の駅」として選んだ近鉄郡山駅にて、最短を出補、最長を補片としてお願いしたのでした。
実際の発券時には、環状線一周となる乗車券の経由記入法の確認、および運賃の計算で多少手間がかかっていたようですが、比較的すんなりと券が出てきました。駅員さん、ありがとうございましたm(__)m
これらの券で特徴的なのは、近鉄独自の記入法として、経由は駅名表示を大胆にも1文字に省略して記入するということです。ルート紹介を兼ねてしまいますが(^^;;)、最短は「西・生・王・田」、つまり「近鉄郡山→大和西大寺→生駒→王寺・新王寺→西田原本・田原本→近鉄郡山」であり、最長は「八・布・西」、つまり「近鉄郡山→大和八木→布施→大和西大寺→近鉄郡山」ということです。
最短の方では、他の線と駅名的には完全に独立している田原本線を経由するため、王寺・新王寺、西田原本・田原本間が途中下車による徒歩連絡となっておりまして、いずれも有人改札を通過しましたがこちらもすんなりと通過でき、特に田原本駅ではベテラン駅員さんに「ほう、ぐるっと回っとるんね」と笑顔で通していただきました(^O^)
そして最後はいずれも無効印を頂きましてお持ち帰りにぶじ成功。
なお大阪線と奈良線を乗り継ぐ場合、布施駅を通過する快速急行や特急に乗車する場合は、上本町-布施間を重複乗車できる特例があり、環状線一周となるO型きっぷでもこの特例の利用は可ですが、今回はそれを行使せず、布施駅で乗り換えています。できれば次回は、この特例も使い、全列車特急にして、特急乗り継ぎは4本まで通しとなる特急料金計算が「大和西大寺→大和西大寺」というルートで可能なのかどうかを検討してみたいと思います。もし可能なら、全国の鉄道事業者すべてあわせて唯一の「O型急行券」ということになりますね!!(☆o☆)

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Re: 南海通過連絡・嵯峨野観光通過連絡・近鉄のO型きっぷ

亀岡駅のPOSで乗車券を購入して、マルス端末で指定券を発行して組み合わせるということでも問題ないと思いますが、亀岡駅で再度、指定席券を買ってはいけなかったのでしょうか?
別に指定席券はただ普通の列車の指定券を買う感じで列車、区間を選択していけば簡単に発行できるかと。

ここのトロッコ列車は何かバスのような感じ(乗車券に座席指定が入るような)でちょっと鉄道らしくない鉄道ですね。

From : (4-タ) @ 2007-12-21 03:03:04 編集

Re: 南海通過連絡・嵯峨野観光通過連絡・近鉄のO型きっぷ

すみません、言葉足らずの本文になってしまったようですm(__)m
私が「これでよいのだろうか?」としたのは、「周遊きっぷ京阪神ゾーンを提示して取得済の指定券を提示し、POS券と同時の指定席券発行を受けずに併用する」という用法です。
なお敢えてこの手法をとった理由、および結果論としてはそれが的中したわけですが、POS券発行の時点で、乗車予定の指定席がすべて売り切れていた場合に予定が崩壊するのを危惧していたのでした。

From : いずみ @ 2007-12-21 08:15:19 編集

Re: 南海通過連絡・嵯峨野観光通過連絡・近鉄のO型きっぷ

なるほどそういう意味だったのですね。
もし「ダメ!」って言われたら、その席をマルスに戻すか席番入力かで新たに発行しなおせばいいでしょうね。

>マルス未設置のPOS設置駅で購入した場合、料補で0円指定席券を発行するのが正当なのか
これについては実際帰省した時に聞いてみたいですねえ…。

From : (4-タ) @ 2007-12-21 09:24:48 編集

Re: 南海通過連絡・嵯峨野観光通過連絡・近鉄のO型きっぷ

南海とJR線の連絡運輸の接続駅はたくさんありますが、阪和線が戦時中の一時期南海だったことも関係がある・・・かもしれません。

近鉄ですが、ASKA端末発券でも経由表記は一文字となり、以前拙ブログで紹介したのですが、名古屋〜田原本〜西田原本〜新王寺〜王寺〜大阪の場合は「田・生経由」、大阪〜橿原神宮前〜名古屋の場合は「橿経由」と表記されました。

最近導入されている新型端末ではまだ購入していないので、今後の懸案にしておきたいと思います。

http://tramticket.ameblo.jp/tramticket/entry-10030402671.html

From : Tatsumi @ 2007-12-21 11:52:21 編集

Re: 南海通過連絡・嵯峨野観光通過連絡・近鉄のO型きっぷ

(4-タ)さん、いわゆるC99というやつでしょうか?(実はよく知らない^^;;)

Tatsumiさん、確かにそれは関係ありそうですね!>阪和電鉄

From : いずみ @ 2007-12-21 21:42:50 編集

Re: 南海通過連絡・嵯峨野観光通過連絡・近鉄のO型きっぷ

初めまして、名は、虎の子南海と申します。
嵯峨野観光鉄道の通過連絡乗車券ならびにJR、南海の連続乗車券は2009・4・1をもって削除されました。
駅員氏に聞いてみると「あまり発売することがなかった。特に嵯峨野観光鉄道の連絡乗車券に関しては、社員間でも知らなかった、
また面倒だった。」という点から今回の削除に踏み切ったものだと思います。

From : 虎の子南海 @ 2009-07-19 11:15:44 編集

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