2019/10/06
日本性科学会学術集会 特別講演
「生と性と死を考える」〜お坊さんが行う中学校性教育授業を通して〜 古川潤哉(浄土真宗本願寺派)
仏教には運命論がない、創造神もない
「いのち」は生物学的な命だけではなく、関係性(ご縁)のこと
いのち=「寿」
現代日本では結婚のことだが、「結婚したら子供が生まれる」という前提であり、よろしくない
命にとって避けて通れない生・老・病・死=四苦
生=生まれたかったわけじゃない、生まれてきた親や社会がだめなのもよくあること
「命の大切さを教えよ」
実はそんなことはいじめっ子もいじめられっ子も知ってる、わかってないのは「自分の存在が大切」ということ
「親に感謝せよ」
だめなやつに感謝できるかよw
「1/2成人式」親が子育てをねぎらってほしい式、そこで親への感謝を朗読させるなんて虐待である
耳あたりのよいのは宗教ではない、利益を言うのは宗教ではない
生みの親が特に重視される日本の現状では里親制度などやりようがない
浄土真宗は薩摩藩から禁教されていた
隠れ念仏、信者は肥後に越境していた
阿弥陀仏信仰 必ず救う、仏と成す 「命の大切さ」ではなく「あながた大切だ」と解く
「性を排除しない、神聖化しない」
性欲を捨てられないことに悩んだ親鸞は法然に相談した結果、自分で考えろと言われ、子をもうけた
「いのちを大切に」と言われると今の子どもは100%、「自殺しない」と答える
自殺予防教育をはじめたから、しかしこれは「学校の体面」でしかない
「自殺した人が悪い、そうしてはならない」というひどい話
生と死、片方だけで説明することはきわめて困難、特に死の方
生死(しょうじ)は一体、生死一如
生まれるのはいつ? 受精
じゃ卵はどこから? 母が生まれたときからすでにある→永遠のいのち
確実に死ぬのはいつ? 現代日本では火葬、燃焼
質量保存則によりお骨以外はガスとなって拡散され、他の生物に使われる→永遠のいのち
男子高校生の3割は恋人づきあいに興味がない
それも認める、男女別に座らせて「これは名簿で分けただけ、違う方に座らされてると感じたらそれが正しい」と話す
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