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2007/05/30

今日のPASMO履歴を見て

↑今回の履歴印字の画像です。

というわけで、「住吉→三越前(出入場)→錦糸町」という、通常考えれば明らかにほぼ完全な往復乗車なのにもかかわらず、経路が160円で乗れてしまう、という仕様というか実装というかが発覚した感じです。
半蔵門線・千代田線・東西線の、駅間距離が長くない2駅の間に住むなり職場があるなりの人が、三越前とか大手町とか飯田橋とか九段下とか上野とかで(漏れご容赦)30分以内の用事を済ませて帰る場合、運賃が半額で済んでしまうわけです。
もちろんこれは不正行為ですが、(たぶん)磁気きっぷやパスネットでも実行できたことなので、そういう意味では「これまでどおりの仕様」ということになるのでしょうか。

結局、PASMOの自動改札ルールは、「正当な経路」の存在を常に発着駅ベースでしかチェックせず、30分以内の乗り換えとなったために中間改札となった経由駅のことは一切無視しているのでしょうね。

まぁ、現行の運賃計算体系を「基本」としてなんとかしようとすれば、いちいちそういう面倒を考えずに発着駅ベースでのみ実装したほうが「トータルコストが安くなる」、というのもわかります。
しかしそのことにより、単なる直感に過ぎませんが、もはや、古典的な運賃計算ルールは意味をなしておらず、システムの実装がPASMO規則を規定しているような「下克上」状態に近い気もするのでした。
というか、そもそもこれまでの日本の旅客鉄道の運輸規則は、自社の分は自社で決める、yというのが原則だったと思いますが、PASMO自体がそれを超えたものなのでそうなるのも仕方ないのかな。

ただ、そうであればこそ、「公共性」を重んじるなら、こういう状態の解消は、デスクトップ鉄さんが提唱されているゾーン制の導入しかないようにも思います
が、複数の純民間を含む事業者の路線が絡み合うように張り巡らされている東京の現状では、それも「理想論」なのでしょうか。

結局のところ、「自社制電子マネー囲い込み」を「相互依存、相互反発」という関係の中で推し進める、というのがSuicaなりPASMOなりの「本質」だと私は考えてますが、そういう「本質」の前では、運賃の細かなルールとかはどうでもよいのでしょうね。
いや、それが「どうでもよい」ことこそが資本主義の証なのはわかってはいますが。(^^;;)

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